公務員試験は多くの科目を勉強しないと受からない、広く浅く知識を深めることが大切だと言われることが多いです。
 でも、よく考えてみましょう。すべての科目を全範囲勉強するには相当の時間数が必要です。学校の勉強やクラブ・実習などがある中で、それだけの時間を作ることは、一般の学生にとっては不可能です。

 果たして、採用者は全範囲の勉強を望んでいるのでしょうか。否です。では、何を求めているのでしょうか。

 採用側が求めているのは、国や自治体を動かす優秀な人材です。これは知識が豊富な人ということではありません。いろいろな物事を多角面から見て、対処方法を考え、実行できる人材です。

 多くの科目を課したとき、生真面目に全部の科目を勉強して対処しようと考える人は、実際の公務員の仕事では役に立たないことが多いのです。

 日々の課題課題をいろいろな角度から考え、最善の対処法を見つけ、実行できる人がほしいのです。

 そのため試験問題も多くの科目を設定し、合格点をいかに取るかを考えさせていると考えた方が良いでしょう。

 筆記試験(一次)の合格最低点は6割といわれています。逆に考えると4割落としても合格できるのです。苦手な科目は捨てて比較的得意な科目で勝負しても合格点は取れます。つまり、戦略が必要です。