特別区 福祉Ⅱ類(保育士)の試験 作文試験のみに多くが移行

東京23区(特別区)各区採用試験で、保育士を採用する「福祉Ⅱ類」の第1次試験が大きく変わりました。

昨年までは「一般教養」と「専門」を筆記試験として実施していたが、令和7年度では、多くの区が「作文のみ」に移行しています。

背景には、売り手市場で保育士の採用が難しくなっていることが考えられます。民間保育所でも保育士は不足しており、いわば奪い合いとなっている状況です。公務員側は採用試験の「教養試験・専門試験」が応募をためらう原因と考え、対策の学習を軽減する方針に移ったようです。

現在は筆記試験を採用している自治体もいずれハードルを低くして作文のみになっていく可能性が高いです。公務員として保育士を目指している方には受験しやすくなっていますので、ご希望の区がどのような状況か確認してください。

 採用予定数1次試験作文教養・専門試験内容
1千代田区2025問70分専門のみなし 
2中央区3060分作文のみ800字60分 
3港区3540分論文記述式5題程度800字60分 
4新宿区5060分作文のみ1000字60分 
5文京区5060分作文のみ600字1題、150字1題 
6台東区1540問90分一般教養・専門問題800字60分一般教養15問、専門20問
7墨田区2080分作文のみ800~1200字80分 
8江東区5240問90分一般教養・専門問題1000字90分一番教養20問、専門20問
9品川区6080分保育士:作文のみ800〜1000字80分 
   若干名50分、作文80分児童指導:一般教養と作文800〜1000字80分一般教養20問
10目黒区1090分教養試験・専門試験なし 
11大田区9990分作文のみ800~1000字90分 
12世田谷区11025問60分専門のみ800字70分 
13渋谷区3525問60分一般教養・専門知識800字60分一般教養5問、専門20問
14中野区3080分作文のみ800~1200字80分 
15杉並区4060分作文のみ800字60分 
16豊島区5090分論文のみ1000〜1200字90分 
17北区3040問90分一般教養・専門知識800字60分 
18荒川区2040問90分一般教養・専門問題800字60分一般教養15問、専門25問
19板橋区5090分作文のみ800~1000字90分 
20練馬区1060分作文のみ800字60分 
21足立区6090分専門科目のみなし 5題中3題選択回答 1題あたり300字
22葛飾区2560分作文のみ800字60分 
23江戸川区5025題60分一般教養・専門問題800字60分一般教養・専門で25問
 江戸川区第2回2025題60分一般教養・専門問題800字60分一般教養・専門で25問