頻出問題の解法セミナー:判断推理
今回は方位・位置です。
[問題]
A〜Gの7人が次のように1列に並んでいる商店街に出かけ、それぞれが別々の店に入
った。以下のようなことがわかっているとき、A〜Gの入った店がすべて確定するために
はさらにどの条件が必要か。(平成7年国家II種試験)
ア:AとBがそれぞれ入った店の間には1軒の店がある。
イ:AはCよりも、EはAよりも、それぞれ交番寄りの店に入った。
ウ:FとGがそれぞれ入った店の間には4軒の店がある。
エ:GはDの入った店のすぐ隣で交番寄りの店に入った。
1 Aは八百屋に入った。
2 Bは魚屋に入った。
3 Cは釣具屋に入った。
4 Dは酒屋に入った。
5 Fは洋服屋に入った。
正答 2
方位・位置に関する出題である。国家II種試験においては、この分野の出題が多いので
十分な問題演習が必要と思われる。
まずアからエの条件を図示し、それらを矛盾しないように組み合わせていく。ただし、
「矛盾しないように」といっても、考えながら組み合わせていくのは難しいので、組み合
わせた後で、もう一度、全ての条件に矛盾していないかどうかの確認が必要である。また、
組み合わせる時にも、判断推理の問題でよく登場する「場合分け」の考え方を用いながら
組み合わせていくと整理しやすくなる。以下、これらのポイントをこの問題を通して確認
する。
1.条件のアからエまでを図示する。
(条件ア)
A─○─B もしくは B─○─A
このように、どちらが交番に近いかが分からないような場合には、2通りの場合を考え
て図示する。
(条件イ)
E ─ A ─ C (ただし、間に誰かがいる可能性あり)
(条件ウ)
F─○─○─○─○─G もしくは G─○─○─○─○─F
(条件エ)
G─D
2.図示した条件のアからエまでを組み合わせていく。
組み合わせる際、前述したように「場合分け」をしながら考えるとうまく組み合わせる
ことができる。この問題では、条件ウより、FとGの間の間隔が最も空いているので、F
とGを基準に組み合わせていくのがよい。また、組み合わせる場合、人数をきざんだ数直
線をもとに組み合わせていくのも一つの方法である。
ケース1(Fが最も交番寄りの洋服屋に入ったと仮定した場合)
F・G・Dの位置はすぐに確定するので、注意すべき点はAとBの位置どりである。こ
れも条件アで図示したように2通りあるため、2通りの場合に分けて組合せなければなら
ない。全ての条件を組み合わせると次の2通りの組合せが考えられる。
┣━━╋━━╋━━╋━━╋━━╋━━┫
F E A C B G D
F B E A C G D
ケース2(Fが文具屋に入ったと仮定した場合)
Fが左から2番目の文具屋に入ったと仮定すると、一番右端の酒屋にGが入ったことに
なる。しかし、条件エより、Gの入った右隣の店にDが入らなければならず、酒屋の右隣
に店はないのでこのケースは考えられないことになる。
以上がFがGよりも交番寄りの店に入ったと仮定した場合の組合せである。次にGがF
より交番寄りの店に入った場合を場合分けしながら考えてみる。
ケース3(Gが最も交番寄りの洋服屋に入ったと仮定した場合)
G・D・Fの位置はすぐに確定するので、この場合にも注意すべき点はAとBの位置ど
りである。これも条件アで図示したように2通り考えられるが、条件イのE−A−Cの並
びを考えるとAがBより左側の店にいることはあり得ないので次の組合せだけとなる。
┣━━╋━━╋━━╋━━╋━━╋━━┫
G D B E A F C
ケース4(Gが文具屋に入ったと仮定した場合)
ケース2と同様に、Gが文具屋に入った場合を仮定してみると、次のような組合せがで
きあがる。
┣━━╋━━╋━━╋━━╋━━╋━━┫
E G D A C B F
以上のことから、条件アからエまでをもとに考えられる7人の入った店の可能性は4通
りあることが分かる。
┣━━╋━━╋━━╋━━╋━━╋━━┫
F E A C B G D …… イ
F B E A C G D …… ロ
G D B E A F C …… ハ
E G D A C B F …… ニ
この問題では、「AからGの入った店がすべて確定するための条件」を選ぶのであるか
ら、選択肢1から選択肢5までの条件を追加して、4通りある可能性から1通りにしぼる
ことができるものが正答となる。
選択肢1を条件として追加すると、4通りのうちのロまたはニの2通りの場合にはしぼ
ることができるが、1通り(言い換えると、AからGの入った店がすべて確定する)には
確定しないので正答とはならない。
選択肢2を追加すると、4通りのうちのハの場合に限定されるので、正答は選択肢2と
なる。
なお、選択肢3を追加するとロまたはニの2通り、選択肢4を追加するとイまたはロの
2通り、選択肢5を追加するとイまたはロの2通りの場合が考えられてしまうために、す
べてを確定することはできず、正答とはならない。
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第5回は位置の問題です。
必ず図示して考えましょう。
[問題]A〜Fの6人はそれぞれの自宅の位置関係について次のように述べたが、これらの
発言から確実にいえるのはどれか。(平成6年国家II種試験)
A:私の家から900m真北にFの家がある。
B:Aの家は私の家の南西にあり、Dの家は私の家に最も近い。
C:私の家はBの家の北東にある。
D:私の家はFの家の真東に、Eの家の真西にある。
E:私の家はCの家から450m真南にある。
F:私の家はBの家の北西にある。
1 Aの家からCの家までの距離は1350mである。
2 Bの家は、A、E、Fのそれぞれの家から等距離にある。
3 Cの家からDの家までの距離と、Bの家からEの家までの距離は同じである。
4 Dの家は、Bの家の真北にある。
5 Eの家からFの家までの距離は、Cの家からEの家までの距離の3倍である。
[正答 5]
方位・位置に関する問題である。この問題は、条件をみると、A〜Fの位置関係が方位
を基準として述べられているので、方位が関係している家の順序をもとにして方角を間違
えないように図示していく。
また、この種類の問題では、条件によって、方位は条件で提示されているが、距離につ
いては提示されていない場合もあり、そのような場合には該当する方向の延長線上のどこ
の部分にも該当する可能性があるので注意が必要である。
この問題では、A→D→E→F・B・Cの順序で図示していく。
距離について注意しながら方位を間違えないようにして、A→D→E→F・B・Cの順
序で図示していくと次のようになる。
C・Fの発言をみると、全てBとの位置関係について述べられているので、そこに注目
すると、全体の位置関係が図示しやすいと思われる。また、別の見方をすると、その発言
から、BからみてAは南西、Cは北東に位置しているので、ACの直線上にBが位置し、
しかも、Bからみて北西にFが位置するような点にBが位置していることが分かる。
また、この問題では、Dについては、それぞれ方位は条件で提示されているが、距離に
ついては提示されていないために、前述したように、該当する方向の延長線上のどこの部
分にも該当する可能性があるので注意が必要である。
これらの点に注意して、図示された全体図をみてみると、補助線を入れることで次のよ
うに考えることができる。
上の図において点線を入れ、三角形AXCを見てみると、∠AXCは90°、∠XAC及
び∠XCAはBからみると一直線上であり、南西及び北東の方位なので、45°の角度とな
る。したがって、三角形AXCは直角二等辺三角形であり、辺AX=辺CX、CXの長さ
はAF+ECより、1350mとなることがわかる。以上のことから選択肢を検討してみると
選択肢1はACの長さは1350×√2 となるので誤りである。選択肢2はBの位置からA・
Fは等距離と言えるが、Eとは等距離とはならないので誤りである。また、選択肢3及び
選択肢4はDについてはFとEを結んだ延長線上のどこでも考えられるので確実にはいえ
ない。選択肢5はE〜Fの距離はAXの距離と等しいので1350m、C〜Eの家の距離は45
0mより、1350÷450=3となるので、選択肢5が正答となる。
第4回は順序の問題です。
この種の問題は条件を図示していくのが速く解くコツです。
[問題]ある3000m競争にA〜Eの5人が参加した。終盤に近づいたあるとき、次のような状況
であることがわかった。そのときの5人の状態についての記述として正しいものはどれか。
(平成4年国家II種試験)
・先頭の選手と最後尾の選手は14m離れている。
・A選手とB選手の間隔は8mで、B選手はC選手より11m遅れて走っている。
・D選手は5人の中で3番目の順位を走っていて、E選手との間隔は7mである。
1 A選手とD選手の間隔は4mである。
2 B選手とE選手の間隔は5mである。
3 B選手とD選手の間隔は2mである。
4 C選手とD選手の間隔は6mである。
5 D選手はA選手より先を走っている。
正答 1
順序に関する出題である。順序を決定する問題では、数直線を用いて条件を整理すると
解答が得られやすい。この問題では、3つの条件を図示しながらそれらを数直線上でまと
めていく。
最初の条件では、先頭と最後尾の間隔が14mとなっているので数直線の長さが14mとな
ることが分かり、この中に5人の位置をとれるようにすればよい。
├──── 14m ──────┤
┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫
2番目の条件をみると、A選手とB選手の間隔が8mとある。この場合、どちらが前で
どちらが後ろが分からないため、とりあえず図示すると次のようになる。
├── 8 m ──┤
┣━━━━━━━━━━━┫
A B
(B) (A)
しかし、次の条件をみると、B選手はC選手より11m遅れて走っているとの記述がある
ので、もしB選手がA選手の8m前にいると仮定すると、C選手からA選手までの間隔は
19mとなってしまい、最初の条件と矛盾してしまう。よってA選手とB選手の8mの間隔
はA選手がB選手の8m前にいることになる。以上を図示すると次のようになる。
├──── 11 m ───────┤
├── 8 m ────┤
┣━━━━╋━━━━━━━━━━━━┫
C A B
次に3番目の条件をみると、D選手が3番目の順位を走っているとあるので最初の図の
3番目の位置にD選手が入る。ただし、E選手はその前か後ろかは分からない。
これらを矛盾しないように1つにまとめていくが、先頭と最後尾の間隔が14mであるの
で、C選手を先頭とした場合と2番目の場合の2通りが考えられる。
[1] C選手が先頭の場合
C選手が先頭だとした場合、4番目にB選手となり、2番目にA選手、残った最後尾に
E選手となる。(B選手を最後尾とすると14mの間隔が11mとなり矛盾する)
├────── 14m ────────┤
┣━━━━╋━━━━╋━━━━╋━━━━┫
C A D B E
ここで、先頭の選手を14m、最後尾の選手を0m、D選手を7mの位置として各選手の
間隔を計算していく。
C選手とB選手の間隔は11mなので、B選手はE選手の3m先、A選手はB選手の8m
先なので、E選手から11m先に位置していることになり、各人の間隔は次の図の( )数
字のようになり、全体の順序が矛盾なく成立する。
├────── 14m ────────┤
┣━━━━╋━━━━╋━━━━╋━━━━┫
C A D B E
14(3) 11(4) 7(4) 3(3) 0
[2] C選手が2番目の位置の場合
C選手を2番目とすると、A選手が4番目、B選手が5番目となり、先頭は残ったE選
手となり次のような順序となる。
├───── 14m ──────┤
┣━━━━╋━━━━╋━━━━╋━━━━┫
E C D A B
ここで、各人の間隔が矛盾なく成立するかどうかを検討する。
C選手とB選手の間隔は11mなので、C選手はB選手の11m先、A選手はB選手の8m
先である。しかし、D選手とE選手の間隔は7mなので、A選手がB選手の8m先となる
と、D選手は4番目となるために矛盾してしまい、この順序は成立しないことが分かる。
├───── 14m ──────┤
┣━━━━╋━━━━╋━━━━╋━━━━┫
E C A D B
14(3) 11(4) 8 7 0
したがって、考えられるのはCが先頭の場合だけであり、各人の間隔をもとに選択肢を
検討すると正答は選択肢1となる。
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第3回問題
[問題]ある池で行われた釣り大会にA〜Fの6人が参加した。参加者の位置についてA〜Fの5人から次のような発言を得たが、このうち1人だけがうそをついていることが分かったうそをついているのはだれか。なお、池と参加者の関係は図のようになっていた。(平成6年 国家II種)
┌───────┐
│ │
○│ │ ○
│ │
│ │
○│ 池 │ ○
│ │
│ │
○│ │ ○
│ │
└───────┘
A:私から見て正面の右隣りにDが座っていた。
B:CとFは同じ側に座っていた。
C:私の正面にはBが座っていた。
D:私から見て正面の1人置いた右隣りにFが座っていた。
E:私から見て正面の左隣りにAが座っていた。
1 A
2 B
3 C
4 D
5 E
正答 3
この過去問題は「方位・位置」の問題である。「方位・位置」に関する問題には次のような種類の問題が該当する。
(1) 方角・方位に関する条件から位置関係を検討する問題
(2) 条件から、座席と着席者や店の配置位置などの場所を検討する問題
この問題は(2)の種類に該当する。
(2)の種類の問題では、まず各条件を図で表し、共通するもの、複数登場するものを中心に組み合わせていく。この場合、全体の配置が図で示されている時には、全体の配置に特徴がないかをまず確認しておく。この問題では、池をはさんで左右に3ヶ所ずつの位置関係であるが、特に図示した条件を組み合わせる際の特徴ではない。
また、この過去問題では、参加者の位置関係についての発言の中にひとつだけうそがあるという条件なので、図示した条件を組み合わせる際に、1つの発言をうそと仮定して(1つの条件を除いて他の条件だけで組み合わせて)6人の位置が確定するかどうかを検討する必要がある。
各条件を図で表すとそれぞれ次のようになる。
A:A−○ B:C C:C−B D:F E:○−E
| |ヒB | |
D F ○ A
|
○−D
上の条件を組み合わせていくが、前述のように発言の中には1つだけうそがあるので、組み合わせる際に、A〜Eの1つを除いた他の4つの条件で全ての参加者の位置が確定するかどうかを検討していく。このとき、もし確定することができなければ、逆に除いた1つの発言は必ず本当であると分かる。
(1) Aの発言がうそとした場合
┌───┬───┐
│ F │ E │
├───┼───┤
│ C │ B │
├───┼───┤
│ A │ D │
└───┴───┘
Eの発言内容と矛盾することとなるので、Aの発言は本当であると分かる。
(2) Bの発言がうそとした場合
┌───┬───┐
│ F │ E │
├───┼───┤
│ A │ │
├───┼───┤
│ │ D │
└───┴───┘
Cの発言内容と矛盾することとなるので、Bの発言は本当であると分かる。
(3) Cの発言がうそとした場合
┌───┬───┐
│ F │ E │
├───┼───┤
│ A │(B)│
├───┼───┤
│(C)│ D │
└───┴───┘
A・B・D・E・Fの発言にしたがって全員の位置が確定するので、Cがうそをついていることが判明する。
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第2回 問題
[問題]
次のA〜Cの前提条件から論理的にいえるものは,ア〜ウのうちどれか。
A.英語を話さない人はフランス語を話す。
B.フランス語を話さない人はスペイン語を話す。
C.ドイツ語を話す人はフランス語を話さない。
ア.スペイン語を話す人は英語を話す。
イ.ドイツ語を話す人はスペイン語を話す。
ウ.英語を話さない人はドイツ語を話さない。
1 イのみ
2 ウのみ
3 アとイ
4 イとウ
5 アとウ (平成5年国家II種)
[正答 4]
「論理学的問題」という出題分野の問題である。「論理学的問題」の基本的な解法としては、
(1) 記号化と三段論法
(2) ベン図による表示
の2通りがあげられる。
この問題は「論理学的問題」の中でも基本的な問題であるので、(1)の記号化と三段論法を用いた解法で簡単に解くことができる。
まず、「論理学的問題」の基本的な考え方をみてみよう。一般に「論理学的問題」において、「○ならば□である。」というような表現を命題といい、○→□と書く。これを記号化といい、これが正しい場合は真(しん)であるといい、誤っている場合は偽(ぎ)であるという。
また、○→□が真であるとき、□でない→○でないという命題も真となり、これを対偶といい
_ _
□→○と書く。
次に、下のような2つの命題がある場合、
AならばBである。 A→B
BならばCである。 B→C
AとCを結ぶBがあることから、次のようにいえる。
ゆえに、AならばCである。 A→C
このような命題の論理的導き方は三段論法とよばれる。
これらを組み合わせたものが、「論理学的問題」の記号化と三段論法による解法であり、まとめると次のようになる。
(1) 問題の条件に書かれた命題を記号化して表す。
(2) 問題の条件に書かれた命題の対偶を記号化して表す。
(3) 各選択肢の内容が(1)及び(2)の全ての記号化したものを結合させることで言えるかどうかを検討し解答する。
問題を上記の(1)〜(2)の順序で考えると次のようになる。
(1) 問題の条件に書かれた命題を記号化して表す。
_ _ _
A. 英→フ B. フ→ス C. ド→フ
(2) 問題の条件に書かれた命題の対偶を記号化して表す。
_ _ _
A’ フ→英 B’ ス→フ C’ フ→ド
(3) 選択肢(この問題ではア〜ウ)になるかどうかを(1)・(2)の命題を結合
させ検討する。
ア スペイン語を話す人は英語を話す。
6つの命題の中に、スから始まるものはないためにアは論理的には言えない。
イ ドイツ語を話す人はスペイン語を話す。
_ _
Cよりド→フ Bに結合し フ→ス ∴ド→スとつながる。
ウ 英語を話さない人はドイツ語を話さない。
_ _ _ _
Aより 英→フ C’に結合し フ→ド ∴英→ドとつながる。
以上のことから論理的にいえるものはイ及びウとなり、正答は選択肢4となる。
第1回問題
[問題]ある小学校の同学年にA〜Fの6人の転校生があり、1組、2組、3組のいずれかのクラスに転入させられた。その状況が次のア〜オのようにわかっているとき、確実にいえるのはどれか。
ア.6人の児童の居住地区は東町1人、西町2人、南町3人である。
イ.Bの居住地区は西町であるが、Eの居住地区は東町ではなく、Fの居住地区は南町ではない。
ウ.西町居住の児童は異なるクラスに、また南町居住の児童は各クラスに1人ずつ転入した。
エ.6人のうちEとCを含む3人が男子であり、西町居住と南町居住の児童のうち、それぞれ1人だけが男子である。
オ.2組にはCだけ、3組にはDとEだけが転入した。
1.Aは東町居住の女子で1組に転入した。
2.Bは西町居住の男子で1組に転入した。
3.Dは西町居住の女子で3組に転入した。
4.Eは南町居住の男子で3組に転入した。
5.Fは東町居住の男子で1組に転入した。
正答 5
判断推理の中でも「対応関係」とよばれる頻出項目の問題である。この種類の問題では各条件を表に記入しながら、条件から判断できることを記入したり、場合分けを行なうことで正答を見つけていく。
この問題では、オの条件から6人とそのクラスの関係が次のように決定する。(表1)
表1
また、条件ア及びエから、居住地区と性別の人数関係が次のように決定する。(表2)
表2
次に、各人の居住地区を確定し、正答を導くために、地区と各人の関係を表形式にして条件を記入していく。表を作成すると次のような形となる。(表3)
表3
なお、表を作成して条件を記入したり関係を検討する場合に、直接関係のない条件や資料(この問題では性別や各町の居住人数など)なども表の下や左右に枠を付け足す形で記入しておくと矛盾なく解答が導くことができるので便利である。
表を作成したらまず条件を記入する。この時、記入は単に○や×の形で記入すればよい。
まず、条件のイとエが記入できるので次のように記入する。(表4)
表4
記入の際、条件から判断できることも記入する。この問題では、条件イより、Bが西町と確定したので、Bの東町・南町はあり得ないために×が記入できる。
次に他の条件から記入できる部分がないかどうかを検討する。
条件ウより、南町は各クラスに1名ずついるので、表1より、2組にいるCは自動的に南町となる。→○及び×を記入(2組はC1人しかいないため)
条件ウより、西町居住の児童は異なるクラスにいるので、Bが西町とすると、Bと同じクラスのA・Fは西町ではなくなる。→×を記入
ここまでを記入すると次のように、Fの東町とAの南町が確定する。(表5)
表5
最後に、表2から各居住地区に住んでいる者の性別を確認すると、東町の1名は男子なので、F=男子となり、残ったA・B・Dが女子と確定する。これにより、西町居住の男子の可能性があるのはEだけなので確定し、Dは南町と確定、したがって正答は選択肢5となる。(表6)
表6
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